ネット世界に生きる

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戦略の研究4
「ネット世界に生きる」ことを宣言している梅田望夫は、『私塾のすすめ』(ちくま新書2008)の中で、「大学の先生になることは古い仕組みの中に入ることなので、僕にはあり得ない。30年経った時に、あの人はネット上で私塾を開いたはじめての人だったとか言われたい。今は誰もそんなふうに言ってくれる人はいないが、勝手に理論武装をしながら、新しいことをやる」という趣旨のことを書いていた。素晴らしい覚悟だ。新しい世界の開拓者には、先見の明と共に、このような決断の精神が必要になるのである。この精神からのみ思いがけない新しいステージは現れ、そこでは新しい出会いが待っている。

私の場合も同様で、アーティストとしての能動性を確立することは容易ではなく、そのためにいろんな挑戦をしてきた。1990年代には「芸術=産業・体」研究会を電通総研・伊藤裕夫さんと建築家・八束はじめさんたちの参加を得てつくった。1994年には美術家・荒川修作さんと出会い決定的な影響を受けた。2000年代にはJAXAとの共同研究によりアートの幅を広げることができた。私の戦略は、既成のアートシステムを抜け出し、アートの再生産とともにアートが新しい経済も生み出せる新しいミュージアムをつくること。だから、私も日々勝手に理論武装に励んでいる。

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