カテゴリー別アーカイブ: Blog C-Strategy Research/ブログC〜戦略の研究

リタールとの再会 / Meeting again with Lital

「戦略の研究7」
カナダの編集者・キュレーターのリタールと再会でき、今年、まずはモントリオールで建築家やデザイナーと組んだ『ダンスの後にデザイン』というプロジェクトがスタートする。彼女は日本文化に対して「身体をベースとした、グローバルな思考実験」とコメントし、とてもよく理解してくれている。さらに、日本の舞踏や荒川修作を愛し、私のスペースダンスプロジェクトにも参加してくれる事になった。
 
その際の彼女の、スペースダンスプロジェクトの象徴的インスタレーションであるスペースチューブに対する理解は「スペースチューブはバウンダリーオブジェクト(境界に立つオブジェクト)であり、その終点に到達していない」というもの。僕の考えとまったく同じだ。スペースチューブはバウンダリーオブジェクトとして、終着点をもたないが故に、無限の可能性をもち、他の空間デザインの媒体になれる。私はいま、リタールという最良の恊働者の一人に巡り会っているのだ。
Last month, I could meet again with Lital Khaikin, Canadian editor and curator. Then, this year i can start “Design after Dance” project together with her, Canadian architect, and designer to develop Space Dance Project in Montreal this year. Her understanding about Japanese Culture is “A global thought experiment, but with the body“, i think this is very nice for our japanese. Also she love Japanese Butoh and Shusaku Arakawa’s architectural works so much, so she could join my Space Dance Project.
 
Also, she could understand about a Space Tube, a symbolic installation of Space Dance Project, as “Space Tube is a Boundary Object, it is not an end in itself“. Her understudying is perfectly same with my thinking. Yes, Space Tube is not an end in itself, so Space Tube have unlimited possibilities, we can develop several images about new spaces based on Space Tube. So, in short, now i could meet with her as one of ideal collaborators.

21世紀版バウハウス / Bauhaus for 21st century

「戦略の研究6」
昨年11月のニューヨークでのフランス人舞踏家・バンジェリンとのデュオ公演の後、バンジェリンシアターから「賞」をもらった。そのトロフィーには「あなたの、<外>の位置からの舞踏に対する貢献に対して」と書いてある。私の立つ位置がよく理解されていて、大変に嬉しかった。
 
この数年、私は海外では「New Butoh Space Dance」と名づけたワークショップを開催し、「21世紀版パウハウス」をめざしている。ダンスに含まれる「身体知」を情報化して諸々のデザインとして社会化しようという「ダンス&デザイン」の運動だ。今年から新しい組織もでき、この運動はさらに加速される。その出発のために、この「賞」は何よりの励まし。有り難う、バンジェリン!
On November last year, after my duo performance with French Butoh dancer Vangeline in New York, i could get a “Prize” from Vangeline Theater. I can read a word on its trophy “For your outstanding contribution to Butoh”. My standing position as a New Butoh Dancer was understood very well, so i was so happy.
 
In these years i have continued to hold “New Butoh Space Dance Workshop” at many foreign cities in the world and I aim to build up “Bauhaus for 21st century“. This is a “Dance & Design” movement to make an information “Tacit Knowledge” as visual images and socialize it as several designs. This year i could start a new organization to accelerate this movement. so, for my new start this “Prize” will be a good incentive. Thank you Vangeline!

多層的な顔、新しい職業 / Multiple Face. New Job

「戦略の研究5」
繊維の壁」の提案により建築に革新を起こせると注目されたデザイナー・吉岡徳仁。「六本木未来会議」から送られてきたメールマガジンで、彼の「デザイナーだけがデザインする時代は終わると思う」という素晴らしい言葉を見つけた。

同じく、「科学者だけが科学する時代は終わる」とも「ダンサーだけがダンスする時代は終わる」など、主語を入れ替えていくらでも言える。それほど、既成分野は解体し、混合し、それをもって僕たちは新しい時代を迎えていくことになる。その結果として、科学者でもありダンサーでもあるなどの「多層的な顔」と「新しい職業」をもつ人間たちも沢山登場することになる。何と面白い時代か!

One time a designer Tokujin Yoshioka could attract a person’s attention when he presented a “Fiber Wall“. Because people think “Fiber Wall” will be a long-expected new idea to innovate the Architecture. I found a very nice his word “I think the time only designer will design will finish” on a mail magazine of “Roppongi Future Conference”.

So, we can say same kind of many words like “The time only scientist will make a science will finish” and “The time only dancer will dance will finish” changed by the subjects. And, many established fields will break up, then, we can reach a new era. Naturally, with its fruits, we will find many people who have a “Multiple Face” and a “New Job” with like both scientist and dancer. What interesting era!

ネット世界に生きる

戦略の研究4
「ネット世界に生きる」ことを宣言している梅田望夫は、『私塾のすすめ』(ちくま新書2008)の中で、「大学の先生になることは古い仕組みの中に入ることなので、僕にはあり得ない。30年経った時に、あの人はネット上で私塾を開いたはじめての人だったとか言われたい。今は誰もそんなふうに言ってくれる人はいないが、勝手に理論武装をしながら、新しいことをやる」という趣旨のことを書いていた。素晴らしい覚悟だ。新しい世界の開拓者には、先見の明と共に、このような決断の精神が必要になるのである。この精神からのみ思いがけない新しいステージは現れ、そこでは新しい出会いが待っている。

私の場合も同様で、アーティストとしての能動性を確立することは容易ではなく、そのためにいろんな挑戦をしてきた。1990年代には「芸術=産業・体」研究会を電通総研・伊藤裕夫さんと建築家・八束はじめさんたちの参加を得てつくった。1994年には美術家・荒川修作さんと出会い決定的な影響を受けた。2000年代にはJAXAとの共同研究によりアートの幅を広げることができた。私の戦略は、既成のアートシステムを抜け出し、アートの再生産とともにアートが新しい経済も生み出せる新しいミュージアムをつくること。だから、私も日々勝手に理論武装に励んでいる。

© 2015 Tokyo Space Dance